『なぜ日本のRPGの主人公は若い人が多いのか?』Redditより、なぜ日本の主人公に中高生が多いのか考える

Why do JRPG protagonists tend to be young?
byu/rattatatouille inJRPG

私の記憶に間違いがなければ、JRPGの主人公の平均年齢は17歳前後だ(特にクロノ・クロスのセルジュやFF8のスコールなど)。特に『ペルソナ』シリーズでは、高校生前後のキャストを起用することが事実上義務付けられている。20代の主人公はまれで、経験豊富とみなされる。

それだけでなく、JRPGの世界では加齢曲線が前面に出ているようで、30代のキャラクターは年寄りとみなされる。例えば、昔の『ファイアーエムブレム』には正真正銘の高齢者がいたが、新しいタイトルには10代後半からせいぜい30代前半までのキャストがいる(マッチメイキングのミニゲームのせいだ)。

では、JRPGの主人公が若者の傾向にあり、時に不条理なまでに若くなりがちな理由はあるのだろうか?

海外の方は『なぜ日本のRPGの主人公は若い人が多いのか?』疑問らしい。なんならRPGに関わらずゲーム全体を見ても、さらにアニメも、マンガも主人公は若い人が多く、大抵中高生である。ここではなぜ日本の主人公に中高生が多いのか考える。

筆者は以下の3つが理由だと考える。

  • 表現の幅を広げる
  • 中高生をターゲットにしている
  • 作り手と消費者、共に学生時代を意識している

表現の幅を広げる
主人公が中高生であればストーリーに恋愛要素をいれることが容易である。恋愛要素が加わればヒロインごとにストーリーの分岐点を作ることができストーリーの幅が広がる。もう一つのメリットは主人公の成長を描ける点だ。これは単純で主人公が若ければ老いるまで時間的余裕があること。また、中高生は青年期にあたりメンタルが大きく揺れ動く時期である。ここで人として成長していく主人公を描くことができる。

中高生をターゲットにしている
日本で「人生で一番楽しかった時期はいつですか?」と聞くと学生の頃を上げる方が多い。学生時代は、新しい環境に飛び込み、様々な経験をして成長を遂げる時期である。この経験と主人公がストーリーの中で成長していく姿を重ね、共感を呼ぶことを狙っているのではないか。また、主人公は理想とする自分自身を投影できる存在であり、若くて力強い主人公にかつての自分や、叶えられなかった夢を重ね合わせ中高生より上の世代にも受けていると思う。

デイリサーチ – 人生で一番楽しかった時期はいつですか? | リサーチで貯める

作り手と消費者、共に学生時代を意識している
日本人は大学卒業後、定年まで約40年間働き続ける民族である。これはアニメやマンガ、ゲームの作り手も、それを見たり読んだり、プレイする消費者も基本的に同じである。作り手側と消費者側、双方に学生時代の懐かしい記憶がある方が多い。これが無自覚に学生時代を意識させる。その結果中高生が主人公になるストーリーが生まれ、消費者もそれを選ぶ。これも日本の主人公に中高生が多い理由だと思う。

まとめ
今回、なぜ日本の主人公に中高生が多いのかを考えた。それは作り手が「中高生をターゲットにしている」だけではなく、日本の消費者、作り手に潜在的に一番楽しかった学生時代の記憶があるからだと分かった。だから日本人が疑問に思うことがなく、海外から見ると疑問が生じるわけだ。